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悪徳企業ファンドはあれからどれほどのパフォーマンスを残したのか

たばこ、ギャンブル、アルコール飲料、防衛・航空宇宙産業」等の人が嫌がる企業に
投資するファンド、バイス・ファンド(Vice Fund)のパフォーマンスが良いという記事を
2015年に書きました。今回は、そのファンドのパフォーマンスを確認してみました。

 

“VICE”には、罪悪・悪道・不徳・悪徳等の意味があるようなのでインパクトがある名前のファンドです。
オブラートに包んで優しく言うと「悪者ファンド」とでも言いましょうか。

USA Mutuals Vice Investor (VICEX)

組み入れ銘柄トップ5は、「なるほどな、そうきたか!」というメンバーになってます。

  1. アルトリア <タバコ>
  2. ブリティッシュ・アメリカン・タバコ <タバコ>
  3. レイセオン <ミサイル>
  4. ラスベガス・サンズ <ギャンブル>
  5. ウィン・リゾーツ  <ギャンブル>

Morningstar: VICEXより

「悪徳」のイメージはやりすぎたと思ったのか、記事の中で参入に大きな障壁(barrier)
のある業種なので「バリヤー・ファンド」に名前を変えたとなっていますが、
今はまた「バイス・ファンド」に戻ってますね。

3年ほどの月日が流れた今、そのファンドのパフォーマンスはどうなっているか
ふと気になったので調べてみました。

 

悪者ファンドVICEXのパフォーマンスはどうだったか

当時の記事です。ブログを始めた当初とあり、ほとんどを引用文で終わらせてて酷いもんです。

悪徳企業への投資を考える

ズバリ!言うと、イマイチな結果でした。

Google Financeより

解像度が悪くて数字が見えない…

直近10年間ののパフォーマンスは以下のとおりです。
VICEX: +52.50%
VOO:   +143.03%
VFTSX:  +123.35%

S&P500のインデックス(VOO)に完敗です。
クレディ・スイスのレポートで比較されていた「バンガード・FTSE・ソーシャル・
インデックス・ファンド」にも負けています。

レポートの対象機関の2012~2014年だけたまたまパフォーマンスが良かっただけ
のようです。S&P500が強すぎるというのもありますが・・・

つまり、マグレですね!

ちょいワル企業に投資するなら個別銘柄がいいのか?

タバコや酒メーカーは参入障壁もあり、常習性の高い生活必需品なので
投資対象として魅力的だと思うのですが、バイスファンドはイマイチな結果でした。

では、個別銘柄で投資していたらどうなっていたのか気になったので
お得意のバックテストしてみました。

BTI: +68.93%
MO:   -15.41%

マジすか!?
S&P500には勝てない気はしていたけど、まさかのマイナスリターン・・・
アルトリアと同じタバコ銘柄のブリティッシュ・アメリカン・タバコは
なんとかバイスファンドを上回るパフォーマンスを見せてくれていますが
大したことないですね。ちなみに株主ですけど(笑)

調べてないけれど、きっと軍需のレイセオンやロッキード・マーティンの
パフォーマンスは良いはずです。イメージですが。

結論

S&P500のインデックス買っとけ!

ちょいワルぶって変な洒落っ気出さずにVOO等のインデックスを
買っておけば幸せになれるんだよ、きっと。

May “INDEX” be with you.

 

米国株投資家くうねる(@KuuDiv)でした。

 

情報開示:
この記事を書いている時点で、BTI(タバコ)、PM(タバコ)、DEO(酒)、
LMT(軍需)、BA(一部軍需)の株式を保有

 

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