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婚約者に逃げられた

逃げられたけど、金銭的なものは失っていません。
失ったのは僕の心です。

はっきり、書くと「婚約破棄」されました。
半年ほど経って回復してきたので自虐ネタにしてみます。
悲しいことも一歩引いてみたら面白い。はず。

同情するなら金をくれ!!

共通の趣味で出会って、すぐ意気投合して付き合い始めました。
西に住んでいたので遠距離恋愛でした。2年ほど経った頃、プロポーズして
承諾を得ました。清水の舞台から…とはこのこと、一世一代の決意でしたね。

婚約指は宝石店のご都合だと思っているのでプレゼントしてません。
ノリで言ったと思われないように 、代わりに高いアクセサリーをあげました。

ちょうど転職したいと思っていたので、僕が西へ行くことにしました。
高い交通費をかけて転職活動をしました。面接に行くだけで諭吉が数枚飛んでいくので本気です。必死で企業分析し、面接の練習もしました。
並行して相手の両親に挨拶にも行きました。僕の両親にも挨拶に来てもらいました。式は挙げないとお互いの考えは一致していたのでその準備はせず。

そして、その日は突然訪れた。よく考えたら前触れは合ったのかもしれない。
ふるさと納税でもらったハムが痛むように 、徐々に。

転職先が決まりかけた頃、相手から告げられました。

結婚はできないと。

ここまで価値観が合う人はいなかったので、必死で食い下がりましたが相手の心は変わらず。もともと結婚願望はなくて、流されて婚約してしまったとのこと。「結婚」というものが具体的になってきて恐れをいだき、逃げ出した。

もっと早く言ってくれれば職も捨てずに済んだのに。心はどっちみち失ったんだけれども。

もう過ぎたことなので考えません。最近は思い出すことも減ってきました。思い出すけどね。

前を向いて生きます。後ろを振り返るのは過去の配当利回りやPERを確認するときだけだ。

お金があればなんとかなるさ。
いや、やっぱり愛が欲しい。

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