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月1,000ドルの投資家は、JPモルガンの取引手数料無料化でどれだけ節約できるか

JPモルガンが衝撃的な発表をしました。
オンライン取引における手数料を無料とするサービスを開始するというのです。

米銀JPモルガン・チェースがオンライン投資サービスを開始する。このサービスには手数料無料の取引が含まれるほか、口座開設に必要な最低金額を設定していない。これを受けて、ディスカウントブローカー(通常よりも手数料が割安な証券会社)の株価が下落した。

JPモルガン、オンライン投資サービス開始へ-手数料無料の取引提供

・最初の1年間に100回の取引が無料
・預入資産が1万5,000ドルを超えると、2年目以降も100回の取引0が無料
・預入資産が10万ドルを超える顧客は、無制限で手数料が無料

月1,000ドル買い増す投資家は、売買手数料の無料化でどれくらい節約できるのか?
米国のJPモルガン・チェースの取引定数料はわからないので、国内のネット証券3社の横並びの手数料でシミュレーションしてみました。

ネット証券3社の手数料は横並び

(参考:マネックス証券

・約定代金の0.45%
・最低手数料5米ドル ~ 手数料上限20米ドル
という条件で、3社とも横並びです。

野村さんと三菱UFJモルガンスタンレーさんは、庶民向けじゃないですね。

約定代金1,000ドルのときの手数料

1,000ドル * 0.45% = 4.5ドル
 ↓
最低手数料5ドル以下なので、5ドル

実質的な手数料は0.5%に上がってしまいます。
少額投資家はつらいぜよ。
さらにこの手数料に対して消費税がかかります。

一度に4,444ドル以上投資できれば、0.45%を下回ることができますが、そんな大金ありません。

手数料が無料だったとすると

5ドル * 12か月 = 60ドル
60ドル * 108% = 64.8ドル

年間のトータルコストは、64.8ドルとなりました。
投資総額12,000ドルに対して0.54%です。
1ドル110円だとすると、7,128円です。

これがゼロになるとすると嬉しいけれど、証券会社を乗り換えるほどの金額ではないですね。毎年無料だとしても、手続きに時間や手間がかかるという乗り換えコストの方が高くつきそうですね。

ちなみに、売却時は、SEC Fee(約定代金1米ドルにつき、0.000013米ドル)がかかります。SEC、これだけで儲かってるんじゃないか?笑 電話料金のユニバーサル料金みたいに塵も積もれば山となるで。


頻繁にトレードしない少額投資家にとってメリットはすくない

記事を書く前からわかっていたのですが、私のような頻繁にトレードをしない投資家にとってはメリットが少ないです。少額投資家であればなおさら。
もちろん、無料であるに越したことはないですが、それだけのために移管するのはオススメできそうにありません。

「安く売って高く売る」のキャピタルゲインを求めるトレーダーにとってはメリットしかないでしょう。そういった方々は保有し続けている株もないでしょうから移管の手間はなく、口座の開設だけで済むでしょうし。

損出しはしやすくなる

先日のBTI損出しで往復の手数料が43.2ドル近くかかったので、「この手数料が無料だったらなぁ」という思いはありました。

一度に買う代金は少なくても損出しのときは今まで買い集めてきた株式を一気に売って買い戻すので売買手数料が高くなります。
この場合は、手数料無料はメリットが多いですね。

どの証券会社も手数料無料になったらそれはそれで心配

手数料無料は大変ありがたいです。

しかし、不安や欲望をあおって、無駄に売買させ手数料を稼ぐという証券会社のビジネスモデルから離れるとどうなってしまうのか不安です。

バンガードの自社内証券口座におけるETFの売買手数料というのであれば、囲い込んで経費率で儲けるというのもわかります。しかし、個別株だとどうなっちゃうんでしょう。クロスセルで他商品を売っていくのでしょうか。
気になります。

May Dividends be with you.

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