最近、広瀬隆雄氏のMarket Hack流世界一わかりやすい米株式投資の技法を買いました。
10ヵ条のうちの第一番目、営業キャッシュフローのよい会社を買えを頭だけじゃわからないので実際に分析してみました。
営業キャッシュフローがいい会社への投資は「安産型ナイスバディの法則」と名づけてます。広瀬さんのこうゆう俗っぽいところが好きです。バークシャーの数字から見るに、かのウォーレン・バフェットも守ってる法則のようです。
EPSよりも重視する理由は、営業キャッシュフローは会計的に一番ごまかしにくいからです。
例としてIBMを分析してみました。疑ってるわけじゃないですよ(笑)
1.営業キャッシュフロー > 純利益
まずは、営業キャッシュフローが純利益より大きいかのチェックです。
英語だと、Total cash flow from operation activities > Net Incom
逆転している場合は、粉飾リスクありとのこと。
TTM | Dec-14 | Dec-13 | Dec-12 | Dec-11 | Dec-10 | |
Revenue USD Mil | 83,795 | 92,793 | 99,751 | 104,507 | 106,916 | 99,870 |
Gross Margin % | 50.3 | 50 | 48.6 | 48.1 | 46.9 | 46.1 |
Operating Income USD Mil | 15,628 | 17,790 | 18,777 | 20,443 | 20,286 | 18,150 |
Operating Margin % | 18.7 | 19.2 | 18.8 | 19.6 | 19 | 18.2 |
Net Income USD Mil | 14,210 | 12,022 | 16,483 | 16,604 | 15,855 | 14,833 |
Earnings Per Share USD | 14.38 | 11.9 | 14.94 | 14.37 | 13.06 | 11.52 |
Dividends USD | 4.8 | 4.25 | 3.7 | 3.3 | 2.9 | 2.5 |
Payout Ratio % | 32.9 | 26.3 | 24.9 | 23 | 22.1 | 21.7 |
Shares Mil | 988 | 1,010 | 1,103 | 1,155 | 1,214 | 1,287 |
Book Value Per Share USD | 13.7 | 14.39 | 18.85 | 16.88 | 19.16 | 18.77 |
Operating Cash Flow USD Mil | 17,788 | 16,868 | 17,485 | 19,586 | 19,846 | 19,549 |
Cap Spending USD Mil | -4,131 | -4,183 | -4,140 | -4,717 | -4,667 | -4,754 |
Free Cash Flow USD Mil | 13,657 | 12,685 | 13,345 | 14,869 | 15,179 | 14,795 |
Free Cash Flow Per Share USD | 12.64 | 11.8 | 12.87 | 11.99 | 11.49 | |
Working Capital USD Mil | 9,822 | 11,196 | 5,808 | 8,805 | 7,554 | |
Operations CF/Revenue | 21.23% | 18.18% | 17.53% | 18.74% | 18.56% | 19.57% |
Operating Cash Flow > Net Incomeチェック | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
データはMorningstarから引っ張ってきました。青文字の数字が自分が計算したものです。
営業キャッシュフローの方が純利益を上回ってますね。
粉飾リスクはなさそうです。
スプレッドシートはGoogleドライブにアップしました。今後どんどん追加出来ればと思います。
営業キャッシュフロー・マージンの分析
2.営業キャッシュフロー・マージンが15%以上か
営業キャッシュフローを売上高で割って求めます。
Total cash flow from operation activities ÷ Revenue
今まで営業マージンは見てきましたが、営業キャッシュフロー・マージンという言葉は知りませんでした。この数字が良いほど、「儲かる構造」になっているとのこと。アメリカ株が12%前後なのでそれ以上ならGoodです。
いつの数字か不明だが、バークシャー・ハサウェイは27.6%だとのこと。この数字はよほどの限り崩れないので頻繁にチェックはしなくてOK。最初の銘柄選定の時に使おうと思います。
IBMは、だいたい18%前後なので優秀ですね。腐ってもIBM!
3.EPSの良くしようと無理していないか
決算を良く見せようと期末に駆け込みで数字を作った企業の四半期決算は、売掛が多く残る
それを見るのがDSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング)の動きです。
Dec05 | Dec06 | Dec07 | Dec08 | Dec09 | Dec10 | Dec11 | Dec12 | Dec13 | Dec14 | |
DaysSalesOutstanding | 42.77 | 46.92 | 46.19 | 97.05 | 102.13 | 103.16 | 100.92 | 106.80 | 118.13 | 125.21 |
Jun13 | Sep13 | Dec13 | Mar14 | Jun14 | Sep14 | Dec14 | Mar15 | Jun15 | Sep15 | |
DaysSalesOutstanding | 105.57 | 110.78 | 106.08 | 121.72 | 114.13 | 114.09 | 120.46 | 129.72 | 122.37 | 4.41 |
IBMを見るとSep15の四半期決算が4.41と急に下がってます。良いことなんでしょうけどいくらなんでも下がりすぎじゃ?
12月が期末なので、そこで駆け込みが無ければ問題ないと思われます。
どちらにしろ、よくわからない事業の会社には投資しないのですけど(笑)
素人の分析なのであまり気に留めないで下さい。
今後は、営業キャッシュフローを見てから投資の判断をしようと思います。投資方針に入れなきゃ。
良い週末を!