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悪徳企業への投資を考える

図表 1 は、2000 年代前半に米国で運用が開始された2つの投資信託について、
再投資された分配金も含めた累積リターンを示しています。

この比較での勝者はバイス・ファンド(Vice Fund)でした。
その見事な運用成績(設定当初の 10,000 米ドルから 2015 年初頭
の 33,655 米ドルまで増加)により、リッパーとモーニングスターから
最高ランクの格付けを獲得しました。

一方でバンガード・FTSE・ソーシャル・インデックス・ファンドは同じ
期間でも運用資産の伸びは小さく(10,000 米ドルが 26,788 米ドルに増加)、
相対的に敗者となりました。

この期間中の S&P500 指数の業績は、2 つのファンドの間となりました。
バイス・ファンドは社会的に無責任であると一般的に考えられている企業に投資します。

最近このファンドはバリヤー・ファンドと名前を変え、「たばこ、アルコール飲料、ゲー
ム、防衛・航空宇宙産業など、参入に大きな障壁(barrier)のある業種」に 2 億 9,000 万米
ドルの資産を保有しています。

ソーシャル・インデックス・ファンドは社会性や人権、環境といった基準でスクリーニングされた
指標を追跡しています。構成銘柄は厳しい環境政策を有する企業、マイノリティー、女性の雇用や昇進で
高い実績を持つ企業、安全な職場を実現している企業などです。
たばこやアルコール、アダルト向け娯楽、火器、ギャンブル、原子力、不当労働行為に関わる企業はあ
りません。運用資産総額は 15 億米ドルで、これはバイス・ファンドの 5 倍を超えます。

クレディ・スイス グローバル インベストメント リターンズ イヤーブック2015より

悪徳、ワル者ファンドはリターンに優れる?

調査の通り、バイス・ファンド(Vice Fund)は、すぐれたリターンを記録しています。
日本語に翻訳すると悪徳ファンド・悪者ファンドでしょうか。
私は、社会的責任になんて無視して私個人が儲かれば良いと思っています。
なので、ジェレミー・シーゲルの赤本でも書かれていたように、成長の罠のIBMよりも
フィリップ・モリスの方がリターンが良かったのにならって投資家の期待が薄い産業に投資したい。
 なおかつ、参入障壁が高く、多くの人が成長を期待しない、高配当銘柄ならなお良い。
自分のポートフォリオには未だアルコール飲料銘柄が無いので前向きに検討したい。

ざっと財務諸表を見たところ、だいたいGross Margin 60%、Operating Margin 30%もある。
ROE、ROICも十分で、経済的濠は深そう。配当利回りも高い。

DEOかBUDかなぁ、調査を続けます。

生活必需品銘柄をもっと増やしたいから、PEPかUNも欲しいところだが。

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