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幸福論と配当金

書物を読んでいたら、「幸福論と配当金との関係について」素晴らしい考え方に巡り会えたので、あなたに共有したいと思います。

私は常々、配当金とは単なるリターンにあらずと考えていたのですが、この考え方を知って腑に落ちました。

ピンと来た、幸福論

幸福はいい気分の強さより、いい気分になった回数のほうがずっと強い影響を受ける。
            ブラック・スワン ー ナシーム・ニコラス・タレブ

人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その生活の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定されるものである。
                         私の告白 ー 本多静六

この文章に目が止まり、そして目から鱗が落ちました。これだ!と。
勝手に投資論にこじつけているのは病気なので気にしないでください。

9年間全く稼げず1年で1,000万円を稼いでも、10年間にわたって100万円ずつ稼いだほうが嬉しい。前者が1年めに1,000万円を稼いで残り9年間鳴かず飛ばずでも同じように感じるだろう。

また、連続増配銘柄から受け取る配当金は原則として年々増えていくので、幸福感は増すばかり。キャピタルゲインを年々増やしていくなんて至難の業ですよね。

つまり、幸福の観点ではインカムゲインの方が優れているのだ。

こつこつインカムゲイン > でかいキャピタルゲイン

当然、でかいキャピタルゲインがインカムゲインの何十倍とかであれば話は変わってくる。しかし、現実的にはそんな圧倒的なキャピタルゲインは狙って得られるものでは無いはず。

税金を考慮したら配当再投資ってパフォーマンス落ちるよね?という声がたまに聞こえてきますが、毎月受け取る配当金は単なるリターンの他に精神衛生に作用する部分があるのです。

長い投資生活の心の支えとなるのです。
SBI証券から「外国株式等配当金等のご案内(兼)支払通知書」交付のお知らせが来ると胸が弾むのです。配当金の額に関わらず、通知が来るだけで嬉しい単純脳なのは私だけ?

私が配当金を重視する理由がアップデート

私が配当金を重視する理由が1つ増えました。
・配当金は実現利益(実行するかどうかわからない自社株買いより良い)
・株主との約束であり愛である(Show me the Money!!)
・キャピタルゲインより見込みが立てやすい
・精神的支え ← NEW!

質素倹約を重視する理由もアップデート

本多静六氏は、言いました、「二杯の天丼は美味く食えぬ」と。
いくら天丼が大好きでも二杯食えば二倍満足するかと言えばそうではない。月50万円の生活をする人が100万円の生活にこぎつけても幸福は2倍にはならない。

動きつつある方向によって幸福感を感じるのだと。
有名な天丼哲学である。

私の身に置き換えると、頑張って背伸びして最上級の暮らしをするよりも
「本当はもうちょっと贅沢な暮らしもできるけど、好き好んでこの生活を選んでいる」といいった状態の方が都合が良さそうだ。
というのも、坂の下や途中は、あとは登るだけなので幸福感を得るチャンスが多いからだ。坂の上に来てしまうと転がり落ちる心配で気が利いているだろう、自分には耐えられそうにない。

給与収入は多くは増えないけれど、配当金は株数を増す分着実に増えるので、これによって「上向きつつ」ある人生を思い幸福を感じようと思います。これも1つの投資戦略。

Amazon幹部の必読書となっているということを知ってブラック・スワンをさらっと再読したのですが、タレブ本人が言うように、この本は「思ったことを勢いに任せて書くエッセイ」ということなので読みにくいです。為になる気はするけど、読みにくい。
なので、上巻しか読んでません(笑)この機会に下巻も読みます。すみませんでした。

あなたは配当金をもらうと幸福を感じますか?



配当と共にあらんことを!

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