菟道りんたろう(@udohrintaro)さんが興味深い記事を書いていらっしゃいました。
ボーグル氏の言うようにアメリカが優れた投資先であることは疑いようがないが、日本人のように非基軸通貨で生活している国の人間は、米ドルという1つの外貨へ集中投資になってしまうため、為替リスクを真っ向に受けることになるのでよく考えるべきだと。
私は、現在有している金融資産が90%以上ドルです。
記事を読んで「私ひょっとして、為替リスク背負いすぎ?」という不安がよぎったので
書き出して考えを整理したいと思います。
私が考えている外貨を持つことのメリットは4つあります。
1,長期株式投資のリターンは為替変動による減価を凌駕する
2,通貨分散(給与、年金、生命保険、全てが円建て)
3,将来きっとドルで決済できるようになるから通貨価値が高い方で払えば良いのでは
4,日本を離れて海外生活もあり得るかもしれない
長期株式投資のリターンは為替による減価を凌駕する…はず?
まず、長期投資によるS&P500のリターンを見てみます。
計算に使ったのはこちらのサイト。@funnel01さんが紹介していた配当課税と手数料込みのリターンが計算できます。
S&P 500 Dividend Reinvestment and Periodic Investment Calculator – DQYDJ
レッツ皮算用。
【条件】
1987年5月から2017年4月の30年間
初期投資 30,000ドル
毎月積立 300ドル
配当再投資
配当課税 20.31%
管理手数料 あり
【結果】
投資元本: 138,000.00ドル
総資産額: 871,703.94ドル
年率: 8.811%
トータルリターン:+531.66%
(税引き後譲渡所得: 694,660.86ドル)
配当再投資はリターンを飛躍的にアップさせることは知っていましたが、配当課税を考慮しても文句ないリターンですね。
売買の時、為替が最悪のタイミングだった場合にどうなるか?
最悪のタイミングとは、円ベースで考える場合はこうなります。
円安で買って
円高で売る
・円安MAXで買う
投資元本138,000ドルを1985年プラザ合意から1年後のレート160円でドル転した場合、
138,000ドル✕160円=22,080,000円
初期投資の30,000ドルはしょうがないにしても、30年もの期間ドルコストでドル転するので購入タイミングで毎回160円まで円安に振れるなんて泣けてそうです。ドルコストの意味ない!しかし最悪のタイミングという仮定なので、被験者には泣いてもらいましょう。
毎月の積立を300ドルとしましたが、160円のレートだと4.8万円にもなるんですね。
円ベースでの投資元本は、22,080,000円になりました。
・円高MAXで売る
30年後の総資産871,703.94ドルを円高絶頂期に売ってみたいと思います。
2011年11月21日には市場最高値75円78銭をつけましたが、短時間のことだったようなので76円とします。
871,703.94ドル✕76円=66,249,499.44円
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シミュレーション結果
22,080,000円 → 66,249,499.44円
200.04%とおよそ3倍のリターンを得ることができました。
安心しました。今夜はぐっすり眠れそうです。
所得税控除後のリターンでも52,794,225円トなりましたから余裕をもってプラスです。
売買ともに為替が最悪のタイミングでアクションを起こしたとしても、長期投資のお陰で為替によるマイナス分を凌駕するパフォーマンスを得ることができました。
ただし、年率リターンが想定を下回る場合は元本割れがありえます。
年率リターンと為替による損益分岐点を計算してみたいが、そんな頭脳を持ってない。
公的年金を己の資産と考えると
65歳から80歳まで生きて、国民年金5.5万、厚生年金14.5万円を15年間受給したら
総額36,000,000円になります。現在価値とか細かいことを抜きにして、これを取り崩してもらっているという考え方もできます。
(年金額を参照したサイト:気になる年金受給額。平均いくらもらえる?)
また、利回りで考えると、年240万円の配当がもらえる金融資産とすると利回り3%でも
80,000,000円の資産を有しているととることもできます。240万円÷3%
そうして、円ベースでバランスを見ると…
ドル資産66,249千円 vs 円資産80,000千円
悪くないバランスのように見えますね!
トップで述べた理由3~4については妄想なので解説は飛ばします。
3,将来きっとドルで決済できるようになるから通貨価値が高い方で払えば良いのでは
4,日本を離れて海外生活もあり得るかもしれない
結論、30年近い長期投資するなら米国株集中投資で問題ない
資産形成の出口の頃、円が必要なときに50%円高に振れていても、十分なリターンは得られるはずなのでこれからも米国株集中投資を続けます。
実際には国力の減退から円安に進むような気がしてならないという理由もあります。
運用期間が長くとれない人、資産を取り崩すライフタイムイベントが近い人は為替リスクが発生してくる可能性が高いので十分考慮する必要があると感じました。
あなたの為替リスクについてのお考えはどうですか?
May Dividends be with you.
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