NYダウが年初来安値をつけ、シルバーウィークなのに天気が大荒れな今日この頃皆様お元気に株式投資していますでしょうか。
個別株投資家に残念なお知らせがあります。
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶねの無料で読める超有益なレポートの「詳細な企業分析情報」が11月から読めなくなります。
正確には、パブリックに一般公開されなくなり、「おおぶねに投資していない」ユーザーが読めなくなります。「おおぶねメンバーズサイト」だけに限定公開されるそうです。
このレポートを読み、個別株投資の企業選定や価値の探究に研鑽をしていた投資家にとっては残念なことだと思います。
かくいう私も毎月中旬ごろにリマインダーをかけ、ダウンロードして読み奥野さんの投資のセンスを吸収していました。
運用レポートに記載のあった悲しい予告を引用します。
私の方で太字やアンダーラインをつけて一部編集しています。
<予告コメント>
~ 中略~
これまで、ファンドの月次レポートを通じて、企業の沿革、事業内容、どのように“強靭な”ビジネスなのか、私たちの調査や対話の過程と投資判断について、詳細にお伝えしてきました。これらの情報は、私たちの日々の努力の積み重ねであり、私たちが持つ最も価値のある資産です。そして、その努力はすべて、受益者様と投資先企業様からなる“同じ船に乗る”仲間たちに向けられたものです。これらの情報を一般公開するのではなく、特に受益者様向けに提供する方法がないかと考え、対応を検討してまいりました。そして今回、受益者様のみがアクセスすることができる「おおぶねメンバーズサイト」を新たに立ち上げ、文字情報による企業のご説明については月次レポートではなく当該専用サイトに掲載していくことといたしました。月次レポート上での詳細な企業分析情報の開示は、2022年10月作成分(9月末基準)を目途に停止させていただく予定です(過去に開示している月次レポートは引き続きご覧いただけます)。 専用サイトへのアクセス方法については、ご自身が口座を開設されている各販売会社様にお問い合わせいただきますようお願いいたします。
https://www.ja-asset.co.jp/fund/140829/index
今後の方針
具体的な投資事例における有能なファンドマネージャーの思考回路がわかるこのドキュメントが読めなくなるのは大変残念です。
そのため、おおぶねを一口買ってメンバーになろうと考えています。
一口だけというのは、アクティブファンドに否定的だからです。いくら優秀なファンドマネージャーであってもインデックスを何十年に渡ってアウトパフォームすることは極めて難しいと考えています。また、信託報酬がかかる分投資家にとって不利でもあります。詳しくは、「敗者のゲーム」をお読みください(笑)
「おおぶね」とは
米国に上場している企業への長期厳選投資により投資信託財産の中長期的成長を目指す投資信託です。S&P500などのインデックスに投資するインデックスファンドとは異なり、ファンドマネージャーが投資商品を選定・運用し、収益がベンチマークをアウトパフォームを狙ったり、市場平均以下にリスクを抑制したりすして運用するアクティブファンドです。
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)より投資助言を受け、ポートフォリオを構築しています。このNVICの最高運用責任者に奥野一成さんがいます。
奥野さんの思考法はビジネスにおいても参考になるので、書籍もオススメです。
「労働者」は「資本家」に働かされている。受け身で仕事をこなしている限り、成功はできない。
いきなり「資本家」になるのは難しいが、まずは自分の頭で考える「労働者2.0」をめざそう。スポンサーリンク
付加価値の高い産業、圧倒的な競争優位性、長期的な潮流の3つの要件で企業を評価し、上場企業数約6,000社から20〜30社を厳選しています。この評価基準は、個別株投資を行うものであれば参考になるので、一読の価値あります。
おおぶねオーナーズマニュアル | 農林中金バリューインベストメンツ株式会社
投資事例
信越化学工業、ディア、ギーべリッツなど。
ギーべリッツは前述の月次レポートで知りました。意思決定権者価を持つものがユーザーでない場合には、コモディティ化することなく、競争優位性を保てるということを学びました。
これは塗料のシャーウィン・ウィリアムズにも当てはまります。施主の希望にそって、プロの塗装業者が商品の選定をすることが主な理由です。慣れた商品を使いたいのが、業者の思いであり、この際価格はそこまで優先されません。メーカー指定で依頼してくる施主もそういないですよね。
次の理由からECの影響も受けにくいです。塗料は①PCの画面上ではうまく色を選べない、②返品が受け付けられない、③重い(配送コストが高くつく)という点。
おおぶねのパフォーマンスは?
インデックスファンドののS&P500と比較してみました。
期間 | おおぶね | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) |
1年 | 9.07% | 12.39% |
3年(年率) | 17.97% | 22.68% |
奥野さんでもS&P500を上回ることは難しいようです。
信託報酬率(税込)0.99%もありますので、このままのパフォーマンスの開きがあると長期で保有しているともっと差が出てくると思われます。
おおぶねの月次レポートとは
ただパフォーマンスや市場動向を報告するだけのレポートと異なり、投資先企業の「詳細な企業分析情報」が記載されています。投資理由や売却理由まで書かれているので、お金を預ける身としては安心材料になると思います。
確認方法
- 農林中金全共連アセットマネジメント| 詳細にアクセス
- 各種資料>運用レポートからPDFをダウンロード
- 過去分は下部から入手可能
2022年9月のレポートでは、Cloroxの売却理由が記載されていました。
コロナ禍により、急激な市場の成長により、一時的に参入障壁が壊れ、競合の参入を許したことにより今後の展望が明るくなくなったということが理由でした。
まとめ
農林中金長期厳選投資 おおぶねの無料で読める超有益なレポートの「詳細な企業分析情報」が11月から一般公開ではなくなり、「おおぶねメンバーズ」だけに限定公開されるという話でした。
読めなくなって悲しむファンは、おおぶねに投資して、乗船しましょう!!
配当成長・米国株投資家、くうねる(@KuuDiv)でした。
May Dividends be with you.
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