女性下着ブランド「ヴィクトリア・シークレット」などを展開するLブランズの株式を2019年1月にすべて売却しました。
最終的な損益は、マイナス54.18%でした。持ち株が半分以下になったのは初めてです。大損です。
大幅な損失を確定してまで売った理由は、4つあります。
- 減配する可能性
- みんながセクシーランジェリーが好きとは限らない
- アパレル業界の先行き不安
- 心理的安全性の確保
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減配する可能性
2019年3月から年間配当を$2.40→$1.20へ、50%の減配を計画しています。
ほぼ配当目当てで買った企業なのでこれはかなり手痛いです。取得時の配当利回りは4.37%でした。株価もいずれ回復するだろうと待つこと2年、回復するどころか半減しました!
投資方針の売却理由に「減配したとき」と記載しています。 この理由に従うことにしました。
厳密に言うと今回のLブランズの件は、確定ではなく「予定」です。しかし、減配する可能性が高いように感じています。次期は逃れても劇的な改善は期待できず、この利益水準はしばらく続く続くはずなので、近い将来減配はやってくるだろうという判断です。
また、残り3つの理由も含めて総合的に考えた面もあります。
みんながセクシーランジェリーが好きとは限らない
セクシーなランジェリーは好きですか?
ボクは好きです。
以前アメリカに行ったときにビクトリアシークレットの派手な店舗に衝撃を受けました。清純さが売りの男子・くうねるなので、足は踏み入れられなかったのですが、目を覆いたくなるよな妖艶な店構えなのに客で賑わう様子を見て面食らいました。勝手にこう思いました「アメリカ人はこうゆうのがお好きなのね」と。
あれから8年ほど経ち、ビクトリアシークレットの売上を見ているとみんながみんなセクシーランジェリーが好きとは限らないんじゃないか?という疑問を持つようになりました。
ビジネス・インサイダーの記事を見てるとかなりディスられてます(笑)
もともとビジネスモデルに自信があって保有したわけじゃないので、ガシガシと心的ヒットポイントを削られます。
・ビクトリアズ・シークレット、苦戦は広告を見れば明らか ── 20年前と同じ路線のまま
・ビクトリアズ・シークレットよりもアメリカンイーグルのエアリーが人気、両方の店でその理由を探ってきた
・ビクトリアズ・シークレットは「ゲームオーバー」 —— アナリストが警告
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「裸同然のモデルが登場し、女性よりも男性をターゲットにしている」と客に言われてしまうヴィクトリア・シークレットは時代に合わないのではないか。女性が自立した先進国では、媚びへつらうような下着はニーズ無い?
なんとなくですが、健康的な爽やかなデザインのものがトレンドのようです。「トレンド」なんてものに縛られるのも投資家としては迷惑だなと思ったのも売却理由に影響しています。
アパレル業界の先行き不安
インターネットの普及のせいで、アパレル業界に大きな変化が起きている。
一昔のように駅ビルのテナントや路面店を確保して客と物理的な接点を持たなくていいのだ。名の知れていないブランドは、ルミネのようなビルには入れないだろうし、一等地にも地代家賃が高いので店を構えられない。人通りの少ないところでほそぼそとやって名を上げていくしかなかった。
しかし、 現在、オンラインから店を始めることができる。スタートはAmazonや楽天から売り始めて、軌道に乗ったら自サイトや実店舗を展開し始めればいい。巨額の広告宣伝費も必要ない、インスタグラムでバズれば露出できる。製造も工場を持たず、中国等にアウトソースしたらいい。
人気ポップ歌手のリアーナ(Rihanna)が手掛けるアンダーウェア・ブランド「サヴェージ×フェンティ」は2018年9月に、妊婦2人を含むあらゆる体型、サイズ、人種的背景のモデルを起用したショーを開いて、大きな話題となった。この多様性を大切にする姿勢が、ソーシャルメディアで称賛された。
2019年に注目すべき、ファッション&ビューティー・ブランド 10
ビクトリアズ・シークレットの広告が排他的だと批判され、業績が低迷する中、サヴェージ×フェンティのような”ありのままのからだがいい”というブランドが2019年、市場シェアを拡大しそうだ。
成功するのは一握りだろうが、雨後のタケノコのようにニョキニョキと参入してくるのは迷惑だ!参入障壁が下がった認識でいいだろう。
この影響でアパレル業界の全体的な利益率は下がるというツイートを見た。文献が載っていたので、読んでみたいのだが、ツイートが見つからない。
心理的安全性の確保
業績に自信のない企業の株は、下がっても買い増せない。Amazonとかであれば一時的に下がったところをMr.マーケットのイタズラだと思って買えるのだが、Lブランズだとそうはいかない。
そんな心配はよそに酷いボラティリティで激しく上下する。諦めているとはいえ、精神的にキツいのだ。
下がってもときめかない株は、捨てるに限る。こんまりメソッドである。
売ってポートフォリオから名前が消えたらとてもスッキリした!早くやればよかった。
原則バイ・アンド・ホールドとはいえ、売るときはある
だって、にんげんだもの。
NISAで保有していなければ、損切のタイミングはもっと早かっただろう。マイナス20万以上を損益通算できないのは痛い。
NISAのご利用は計画的に!!
配当成長・米国株投資家、くうねる(@KuuDiv)でした。
May Dividends be with you.
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