プロブロガーがよく「記事中の漢字を減らせ!」と言っている理由がわかりました。
どんなにすぐれた文章でも、読み手の脳に負担をかける読みづらい文章だと
それだけで読んでもらえないということが起きるからです。
その理由は、”行動経済学”で説明することができます。
気づいたきっかけは、「沈黙のWebライティング」
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買った後に知ったのですが、なんとwebで”無料で”読むことができます。
Webライティングなんてものは、プロのライターが学ぶものだと思っていましたが
ブロガーも知っておいて損はないものでした。
書きたくなります。
試したくなります。
いかに、脳に楽をさせるか
話が逸れました。
人間は文章を読むときに、脳に負荷がかかります。
その脳の負荷をいか軽減させて、読み手に楽をさせてあげることが重要です。
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この負荷は、沈黙のWebライティングにも紹介される行動経済学者
ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」を読むと理解できます。
テーマは、”脳は楽をするようにできている”
人の行動には「システム1」と「システム2」が大きな影響をあたえています。
イメージしやすいように例を挙げます。
システム1
- 2つの物体のどちらが遠くにあるか見てとる
- 突然聞こえた音の方角を感知する
- おぞましい写真を見せられて顔をしかめる
- 声を聞いて敵意を感じとる
- 2+2の答えを言う
- 空いた道路で車を運転する
システム2
- レースでスタートの合図に備える
- 意外な音を聞いて、何の音か記憶をたどる
- 人が大勢いるうるさい部屋の中で特定の人物の声に耳を澄ます。
- 歩く速度をいつもより早いペースに保つ
- 狭いスペースに車を停める(あなたはプロのドライバーで無いとする)
- 確定申告書を作成する
「システム1」は、早い思考。
自動的に高速で働き、努力は不要化、必要であってもわずかなもの。
自分でコントロールしている感覚は一切ない。動物的なスキル。
脳への負担が少ない。
「システム2」は、ゆっくりとした思考。
複雑な計算など注意を払い、頭を使わなければできないもの。
システム1の自由な奔放な衝動や連想を調整する役割。
脳に負担がかかる。
したがって、いかにシステム1をつかって脳に負担をかけることなく
文章を読んでもらえるかがポイントとなってきます。
「見やすい・読みやすい」文章を書くことが重要
つまり、システム2を導入させない、「見やすい・読みやすい」文章を書くことが
重要ということなのです。
以下のような文章は、見づらい・読みづらいので直感的なシステム1が
「イヤだ!」と拒絶してしまいます。
- 改行少ない
- 行間がつまっている
- 漢字がやたら多い
- 表現が回りくどい
仮に読んでくれたとしてもシステム2が働き始めるため脳が疲れてしまい
長くは読んでもらえないでしょう。読者を考え込ませたらダメなのです。
漢字をあえてひらがなにすることを、編集業界では”ひらく”というそうです。
この「漢字をひらく」ことによって優しい文章というイメージを与えることが
できます。
「システム2」には、論理的に理解しやすい文章にしてムリなく
働いてもらいましょう。
お店の入り口にこだわる
「沈黙のWebライティング」に書いてありましたが、見やすく読みやすく
することは、お店の入り口にこだわることと同じなのだそうです。
どんなにステキな商品を置いていてもお店の入り口が汚くてお客さんが
入ってこなければ商売あがったり!というわけです。
まずはお店の中に読者を呼び込んで、文章を読んでもらいましょう。
私も努力します・・・
「記事中の漢字を減らす理由は、行動経済学で説明できた」いうお話でした。
米国株投資家くうねる(@KuuDiv)でした。
May Dividends be with you.
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